信頼できるリフォーム業者を選ぶために知っておきたいこと

洗面所が古くなってきて汚ない、玄関の床が沈んできたからフローリングにしたい、そろそろ子供部屋をつくりたい、雨漏りがしてきた、外壁が汚れてきたので塗りなおしたいなど、リフォームを考えるきっかけはさまざまです。しかも、こうしたキッカケは、生活スタイルや建物の状態によってバラバラにわいてきます。そのため、よく見かけるのが、思いついた時に思いついた箇所の工事を泥縄式に行っていってしまっている「継ぎ足しリフォーム」です。たとえば、次のようなケースがあります。


  1. 洗面所の床が腐ってきたので床を補修し張り替え、ついでに壁と 洗面化粧台を新しくした。
  2. 翌年、廊下の床が傷んでしまい、フローリングに張り替えを計画。
  3. 将来を考え、段差をなくすには、どう考えても去年工事したばか りの洗面所の床に手を入れたほうが安い。

二度手聞による出費と使いにくい家

「自分は大丈夫」と思うかもしれませんが、実際にはかなり多くの人がこういう失敗をしています。思いつきの「継ぎ足しリフォーム」では、短期間に同じ箇所の工事をやり直す二度手聞が発生し、コストアップになります。そのため、本当にしたいリフォームを諦めたり、縮小しなくてはならないかもしれません。最悪の場合、リフォームしたため余計に使いにくく、見苦しい家になってしまい、後悔だけが残る可能性だつであるのです。

増改築の落とし穴

増改築は新築と違い、「必要なときに、必要な部分だげ手を入れればいい」といった気やすさが魅力です。でも、おいしそうなエサのそばには、落とし穴があるもの。たとえばあなたは、大きな古い旅館や病院で迷子になったことはありませんか。

あるいは廊下を歩いていて、突然、段差にガクンと落ち込んだことはありませんか。もとあった本館に継ぎ足してつくった新館へ行くには、迷路のように入り組んだ暗い廊下を歩かなければなりません。

あちこちに階段があるのは便利そうだけど、上ってみたら自分がどこに来たのかさっぱりわからない……。そんなときに地震や火事が起きたらたいへんです。

笑いごとではありません。住宅にだって同じことは起こります。増改築をくり返すうちに、いつのまにか部屋が増えてしまい、とうとう敷地いっぱいになって、建て直すしかなくなってしまった家。私はそんな家をたくさん知っています。

いったいなぜそんなことになってしまったのでしょう。「必要に応じてあちこち少しずつ手を入れていったら、気がついたら収拾がつかなくなってしまった……」

新築と違って「必要なときに、必要な部分だけ」という安易な考え

これこそ増改築の落とし穴。新築と違って「必要なときに、必要な部分だけ」という安易な考えが、場当たり的なプランを生み、結果として無計画な増殖を許してしまったのです。

増改築をくり返して行き詰まった家は、住みにくいこと、このうえありません。間取りも悪く、奥の部屋には陽が入らないし、風も通りません。その結果、暗くてじめじめした部屋が増えます。

それもそのはず。見えないところでは、柱や基礎が腐り始めているのです。配管も入り組んでくるから、汚水が詰まったり、パイプが割れて床下に水が溜まっていることもあります

何度も増築した家なら、それなりに広々しているのだろうと思えば、そんなこともありません。私の知り合いで、すでに子どもたちが独立し、大きな家で夫婦二人暮らしというお宅では、「狭い」とおっしゃいます。拝見すると、意外なことに、日常の生活スペースは増築で増えているどころか、かえって狭くなっているのです。

北側の古い部屋はほとんど閉めっきりで、物置同然

南側の新しい部屋こそ頻繁に使われているようですが、北側の古い部屋はほとんど閉めっきりで、物置同然。見れば、息子や娘たちが残したガラクタでいっぱいではありませんか。

さらによく調べてみると、最初に建てたときの小さな家の姿がほんのり見えてきます。子どもが誕生したり、成長するごとに、少しずつ前へ、横へと増築してきたのでしょう。

小さな貝殻がゆっくり成長してできた年輪のようにも見えます。これは、家族の歴史としてなかなか感動的な光景です。家族の年輪は、思い出深いわが子の成長記なのです。

しかし私は、やるせなく、せつない気持ちになってしまうのです。家族の年輪は、同時に過去の「残骸」でもあるからです。人生80年時代を迎えた今、これから20年も30年も行きていかなければならない親たちが、そんな抜け殻のような家に閉じ込められてしまっていいのでしょうか。

よく考えてみてください。親が子育てをしながら暮らす時代はわずか20年。子どもの数が多かったり、なかなか独立しなかったりしても、30年もたてばたいてい家を離れていくものです。

そしてその後、夫婦二人で暮らす長い時間を迎えます。その老後の長い時聞をどう生きるか。それこそが、ほんとうは今、いちばん大切な課題なのではありませんか。わが家の増改築は、子どものためのものではありません。あくまでも自分のため、自分たち夫婦が快適に暮らすためにすべきものです。無駄な出費をして後悔しないためにも、ほんとうに有効なリフォームとは何か、真剣に考えてみてください。

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