結婚観の違いを相談する場合

”縛られるのがいや” と言う若い女性は多いですね。会社という仕事も、家庭も、束縛されるのはいやだ。彼女もその一人であるようです。

「二〇年後の自分をどう想像します? 」「仕事や家庭を適度にこなしていると思います。たぶん法律を生かした仕事をしているでしょう。人と人とのつながりを大切にして生きていきたいですね」「そのときの仕事っていうのは今の会社の仕事? 」「私、会社には依存していないんです。

具体的に何かということはわからないんですが、結婚相談所の仕事でないことは確かです。ライフーワークにつながるような仕事をしていたいですね」

またここでも「ツヴァイ」という言葉が出てきました。彼女の希望が達せられることをはっきりいいましょう。若いうちなればこそ、人にもまれ、叩かれたりする”修業の場” を確保することが大切なのです。

結婚相談所もその一つです。人間がカサカサするなんて、とんでもないし、仕事の場で大きく人間を成長させていくことは、子育てにも必ずプーフスになります。

これまで女性は、母性を尊重するあまり、結婚相談所ということは、ほとんど言われないできました。これは女性にとって大きな不幸です。母性だけでは生き切れない時代になっているというのに、現実は変わっても意識は変わらないの典型です。

◇これが自分づくりに一番役立つ方法

私は若い女性にいいたいのです。結婚の前に、自分の人格形成というものについて、貪欲なまでに求めてほしいと。

お母さんになって、それによる人間的成長も大切ですが、自分の職場を通して、そこでの仕事を通して、いかに人間として職業人として成長するか、その意識をもってください。

それが人を見る目も養います。「職場の中での仕事こそが、人格形成に役立つのだ」、そう確信して、仕事に取り組んでもらいたいものと思っています。もっとも、仕事以外の場、カルチャーセンターとか、さまざまな学びの場に通うことも大切でしょう。

お茶やお華だって大切な修業にはちがいありません。けれど、結婚相談所の中で、社会の息吹を身に受けつつ、自分の至らなさに泣き、他人の優秀性に感激して生き、そこにささやかな評価を受けていく生き方、これも女にとって大切だと知ってほしいのです。

ミネラルの役割について

ミネラルの役割について

 ミネラルウォータが世間に登場して久しいのですが、このミネラルウォータなるものを端的に表現すると“水に適度なミネラルを混入させたもの”です。さらに付け加えると“飲んでおいしく、健康によい水″ということになります。 ところでミネラルウォータのミネラルとは何のことでしょうか。ここでミネラル(Mineral)とは鉱物質のことであり、その語源は“Mine”つまり鉱山のことです。

 またある種の文献では、ミネラルのことを「生体金属元素」と呼んでいます。しかし、ミネラルの中にはフッ素やよう素などの非金属も含まれていますので、この表現は正しくありません。そのため、もっと範囲を広げ、“生体微量元素”と呼ぶようになりました。ちなみに『広辞苑』では“鉱物”、“無機物”または栄養素として生理作用に必要な微量元素と定義されています。したがって、ミネラル本来の意味から少し範囲を広げて、生体に必要な微量元素、つまり生体微量元素と理解してください。

 ところで、人のカラダは元を正せばいろいろな元素の集合体です。その中にはミネラルもあれば酸素や炭素などの、全体重の大半を占める多量元素もあります。なお、多量元素には窒素や水素も含まれ、これらは水分とタンパク質、脂肪などの有機物を構成しています。また、人間のカラダの55%程度が水分であるところから酸素や水素の存在量が多いのも理解できます。 人のカラダの水分や有機物を合計すると全体重のおよそ96%に相当します。したがって、残りの4%程度がミネラルということになります。この中で特に多いミネラルがカルシウムとリンで、その他は全部まとめてもせいぜい全体重の1%以下です。 なお参考までに『日本大百科全書』(小学館)によりますと、ミネラルのことを生体元素と呼び、人体や食品に含まれる元素のうち、酸素、炭素、水素、窒素以外の元素の総称と定義されています。

ミネラルとビタミン

ミネラルは人のカラダを構成する五大栄養素の1つとして知られていますが、それ自体カロリーを有しません。しかし、ミネラルと呼ばれている物質の多くはビタミンやタンパク質と微妙に関係し合い、いろいろな役割を果しています。たとえば、ミネラルとタンパク質の組合せによってカラダの構成成分をつくったり、タンパク質やビタミンと結合し、身体各部の生理作用の調整を行います。

 ところでミネラルと言えばカルシウムやナトリウムを思いうかべますが、カルシウムはカラダ全体の1・5%も含まれています。つまり体重60キログラムの成人の場合、およそO・9キログラムがカルシウムの重さなのです。 またその大半が骨格に集中し、リン酸カルシウムとして存在します。そのためリンも全体重の1%ほど存在します。なお、骨にまつわる俗説として骨は重いから骨太の人は体重が多いなどと言われていますが、これは間違いです。人間の骨格はリン酸カルシウムからできていますので、カルシウムー・5%にリン1%を加えてもせいぜい2・5%程度であり、これを全体重の割合から算出すると、体重60キログラムの人で1・5キログラムです。つまり全体重にそれほど影響はないわけです。

 さて話を元に戻しますと、カルシウムの吸収、代謝にはビタミンDやビタミンCが必要であり、また血液に必要なヘモグロビンは骨の中心部である骨髄でつくられ、その材料としてタンパク質、鉄、銅などのミネラル、それにビタミンB6、B12、C、Eなどのビタミンが必要です。その他鉄分が吸収されるときにはビタミンCなどの還元性物質が必要です。 このようにミネラルとビタミンは非常に密接な関係にあります。なお、ビタミンには水溶性と脂溶性があり、水溶性ビタミンの大半が補酵素として代謝系に関係し動植物に多くみられます。 これに対して脂溶性ビタミンは補酵素だけでなく高次の生理作用物質として多く機能します。

海水はなぜ飲めないの?

海水はなぜ飲めない?

 私たちが海で遭難した時、水分を含んだ食べ物や飲料水がつきると脱水症状を起こして死んでしまいます。この場合、まわりは一面の大海原であり、水はいくらでもあります。したがって、その水を飲めばよさそうなものですが、残念ながら海水を飲むことはできません。それではなぜ海水を飲んで生き延びることができないのでしょうか。これは人間の生体系の機能によるもので、海水を飲めば大量の塩分が摂取され体内のナトリウムイオンと塩素イオンのバランスが崩れ、生体のホメオスタシス(恒常性)が作用し、ますます水分を求めるようになります。その結果、脱水症状がさらに進行し、死を早めます。

 とくに尿は血液中の老廃物を排出する働きがあり、これは腎臓でつくられます。また腎臓の糸球体では赤血球や血小板などを取り除いた血漿だけが血液から取り出され原尿となり、この量は1日180リットルにも及びます。このうち老廃物として取り除かなければならないナトリウムや尿素は数+グラム程度ですが、ここで原尿をすべて排出しだのでは膨大な水分を補給しなければなりません。そこで原尿を濃縮させる作用が慟きます。

 つまり腎臓内の尿細管で、原尿の水分が再び吸収されるわけです。この働きはホルモンによってコントロールされ、水が不足しているときは吸収が多くなり、水分が余っているときは吸収が少なくなります。しかしどこまでも調整作用が働くわけではなく一般に人間の尿は薄いときで血液のおよそ10分の1、濃いときでも数倍の塩分に限定されています。したがって、尿より濃い海水を飲むとその塩分を尿として排出するにはさらに多くの水分が必要となり、脱水症状により死を早めてしまうのです。なお海水のナトリウム濃度は人間の尿の1・5倍にも及びます。 ところで尿細管の長さは尿を濃縮できる能力に対応していますので、この機能が発達しているラクダは尿細管が長く、このため人間と違って塩分の濃い水を飲んでも、簡単に脱水症状を起こさないわけです。

ミネラルウォータとは

 ミネラルウォータとは無機塩類つまりミネラルを含んだ水のことであり、主として飲料水を対象とした名称です。したがって、この中には栄養素として必要なミネラルがほど良く含まれています。 代表的なミネラルとしてカルシウムやマグネシウム、ナトリウムやカリウムなどが混入されています。あとは鉄、その他が微量に含まれていますが、これらはほとんど表示されていません。 ところでミネラルウォータの種類は国産品だけでも現在22社以上、これにエビアンなどの輸入品を加えると30社ぐらいの製品が出回っています。このように沢山の銘柄があっでも、そのミネラル量が厳しく規定されているわけではなく含有成分および量にバラツキがあります。また飲料水としてのミネラルウォータは単にミネラルが含有されていればいいというものではなく、その種類、量も問題となります。要するに飲んでおいしく、さらに健康によくなければなりません。

 最近ミネラルウォータが、良く売れています。それ自体は喜こばしいことですが、ウラを返せばそれだけ環境汚染が深刻だということです。 “水を買う”という意識はヨーロッパでは当り前のことですが、水資源の豊かな日本ではレストランで水を注文してもお金はとられません。このような社会環境で暮してきた日本人が現在ではお金を出して水を買っているのです。つまり“よい水は買ってでも飲む”という意識が定着してきたわけです。 ボトル詰めされた水は一般にミネラルウォータとして販売されていますが、これには明確な基準はありません。このため、増え続ける銘柄を分類するため農水省がガイドラインを設定しています。これによりますと市販のミネラルウォータは4種類に分類されています。図はそれらをまとめたものです。 なおここで気になるのは①のナチュラルウォータと④のボトルドウォータはミネラル分について全く触れていないことです。

からだにいい水とは?

からだにいい水とは?

体にいい水は、有害物質がなく、ミネラルがほどよくある

 水道水がまずく、安全への不安もあることから、「おいしい水」や「安全な水」を求める意識が高くなり、ミネラルウォーターや浄水器の人気が急上昇しています。最近では、安全でおいしいだけでなく、さらに健康のためになる、からだにいい水まで求めるようになってきました。

 世界に長寿村とよばれる地域がいくつかあります。ロシアのコーカサス地方、南米アンデス、中国のウイグル地方です。これらの地域に共通するのは、良質な水に恵まれていることです。 周囲を高い山岳に囲まれ、そこに降った雪は、岩石層や地層層をゆっくりとしみこみます。そして、再び湧き水となって地表に出るときには、ミネラル分をたっぷり含んだきれいな水になっています。 からだにいい水は、おいしい水と同じで、いやなにおいや味の元になる有害物質がなく、ミネラル分かほどよくある水です。

整水器や活水器でつくる水

 水を浄化するだけでなく、からだにいい水をつくる整水器や活水器が増えています。胃腸病の症状改善に有効なアルカリイオン水、アストリンゼント効果がある酸性水、活性酸素を消す還元水クラスターが小さくなって吸収されやすい水などです。  しかし、これらの水の効能については、国民生活センターから、根拠や裏付けについて疑問が投げかけられています。

アルカリイオン水は、からだにいいのか

 水を電気分解すると、含まれているカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどのミネラル成分はプラスの電気を帯びているので、マイナス極側に引き寄せられます。同時に、マイナス極で水の還元という化学反応が起こり、水酸化物イオンができます。 ここで、マイナス極側に集まった水がアルカリイオン水で、弱アルカリ性を示します。プラス極側には、マイナスの電気を帯びた塩化物イオンや炭酸水素イオンが集まり、弱酸性の酸性水ができます。

 アルカリイオン水をつくる整水器として、「アルカリイオン整水器」がよく知られています。これは、活性炭の浄水器が中に組み込まれ、まず水道水を浄化したあとに、カルシウム剤(乳酸カルシウムなど)を添加して電気分解する仕組みになっています。 カルシウム剤を添加するのは、電気分解をスムーズにさせるためと、カルシウム分を補強するためです。

アルカリイオン水の効能

 メーカーの宣伝には、たくさんの効能が並べられていますが、現在厚生労働省で薬事認可されている効能は、慢性下痢、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸、胃酸過多などの症状改善に有効というだけです。 国民生活センターの試験では、「カルシウム補強になる」という効能や、厚生労働省が認めている「制酸・胃酸過多に有効」という効能にも疑問が出されています。

浄水器の上手な選び方・活用法

浄水器の上手な選び方・活用法 使う目的で浄水器を選ぶ

水のにおいが気になる場合は、原因となる物質が取り除ければいいわけです。 カルキ臭の原因となる塩素については、どの浄水器でも取り除けます、カビ臭については、原因物質は藻類などの微生物からつくられるので、極微量でし残っていると不快に感じられます、カビ臭の気になる地域では、ろ過性能のよいものを選びます。 マンションなどで、貯水槽や配水管が古くなって錆びている場介には、鉄や鉛の除去ができるマイクロフィルターといわれる中空糸膜をろ過材にしたものを選びます。 さらに、発ガン性物質への不安を除きたい場合には、原因となるトリハロメタンや農薬などを確実に取り除ける活性炭と中空糸膜をろ過材にした、大型の浄水器を選びます。

上手な選び方・活用法

浄水器は、水道水中の汚染物質や有害物質を取り除いて、においのない安全な水にします。浄水器より、さらに積極的に水に何らかの力を与えようとするものが、整水器や活水器です。 はっきりした定義はありませんが、いちおう、水の性質や成分を調整して、体にいい水にするのが整水器、水を活性化して、水に新しい機能をもたせるのが活水器といわれています。 市販されている商品名を見ると、整水器は「アルカリイオン整水器」や「アルカリイオン水生成器」「マイナスイオン水生成器」などさまざまですが、どれも電気分解でアルカリ水をつくっています。 一方、活水器の方は、「酸化還元活水器」や「磁気器活水器」などの商品名で売られていて、磁気で処理したり、ミネラルを加えたりしています。

浄水器と整水器・活水器の違いは?

浄水器は、水道水中の汚染物質や有害物質を取り除いて、においのない安全な水にします。浄水器より、さらに積極的に水に何らかの力を与えようとするものが、整水器や活水器です。 はっきりした定義はありませんが、いちおう、水の性質や成分を調整して、体にいい水にするのが整水器、水を活性化して、水に新しい機能をもたせるのが活水器といわれています。 市販されている商品名を見ると、整水器は「アルカリイオン整水器」や「アルカリイオン水生成器」「マイナスイオン水生成器」などさまざまですが、どれも電気分解でアルカリ水をつくっています。 一方、活水器の方は、「酸化還元活水器」や「磁気器活水器」などの商品名で売られていて、磁気で処理したり、ミネラルを加えたりしています。

整水器・活水器の見方と選び方

 ほとんどの整水器と活水器は、はじめに活性炭や中空糸膜で浄水するので、浄水器にプラスアルファの機能が付いたものと考えた方がよいでしょう。しかし、その機能のために機器が人きく、高額になります。 整水器や活水器のなかには、性能について疑問視されているものも少なくありません。したがって、機能の根拠がはっきりしていて、シンブルなものがよいでしょう。

名水はどのようにしてできるのか

名水はどのようにしてできるのか

 南アルプス連峰・甲斐駒ヶ岳の山裾を流れ落ちる尾白川の水や、長野県の穂高岳の湧き水は、名水としてよく知られています。 これらは、山岳に降った雪が岩石層や地層の狭い隙間にしみ込んで地下水となり、長い時間かけて地表に出てきたものです。地下を通ってくる間に不純物がろ過され、岩石層や地層のミネラル分を溶かし込んでいるので「おいしい水」になるのです。 一般に地下水は、地表に近いほど流れが 速く、深いほど遅くなります。このため、地 中深くを長い年月をかけて流れる地下水ほ ど良質な水になります。 日本では、地下水の滞留時間は数年〜数百年と推定されています。

名水百選とは

 近年、水質汚染の問題が深刻化してきました。そこで、昭和六〇年に環境庁(現・環境省)は、後世に残したい清澄な水を名水百選として発表しました。これは、全国の水環境の保全と水資源の再発見を目的として行われたもので、全国各地の「名水」とされる百か所の湧水・河川・地下水から選びました。 名水というと清冽な清水や湧水を想像しがちですが、この名水百選はただきれいだけでなく、地域住民にとけ込み、守られていることを条件としています。岐阜県群上市八幡の湧き水「宗祇水」はその一つで、史跡として守られています。

浄水器のメリットと弱点

 近年、家庭用浄水器の普及率が急増しています。浄水器協会の調べによると、二〇○五年の出荷台数は約四〇〇万台で、浄水器の普及率は全国平均で約三〇%、大阪では四六%を超えています。 浄水器ブームのきっかけは、三〇年ほど前に、近畿地方を中心に水道水の異臭や変な味がするという苦情が多発して問題になったことからです。水源である琵琶湖の汚染が進み、消毒の塩素の使用量が増えたことと、藻のアオコからのカビ臭が加わったことが原囚でした。 その対策として、活性炭を使って水道水からカルキ臭やカビ臭を取り除く浄水器が大人気になり、ブームとなりました。

浄水器で水はおいしくなるか

 初期のころの浄水器は、活性炭を用いたものが主流でした。活性炭には無数の孔があり、においや汚れのもとを吸着させるので、残留塩素、カビ臭、濁りの原因となる有機物を除去できます。水道水をまずくしたカルキ臭とカビ臭を消すことができ、そのことでは、確かにおいしくなりました。しかし、殺菌用の塩素も分解することで、活性炭に吸着した有機物に細菌が繁殖しやすくなります、カートリッジの使用期間をきちんと守ることが必要です。 また、現在主流の中空糸タイプの浄水器は細菌まで除去できますが、目詰まりするので、これも交換時期の見きわめが必要です。

超純水とは、どんな水?

超純水とは、どんな水?

 飲料として使用している水道水は、きれいに見えますが、実際はいろいろなものが溶け込んでいます。消毒の塩素のほかに、ミネラルとしてカルシウムなどのイオンが微量ですが含まれています。 学校の理科の実験などで使う「純水」は、水道水をイオン交換樹脂に通して溶けているイオンを除いたり、加熱して蒸発した水蒸気を、冷やして集めています。  従来、「純水」といえば、このようなイオン 交換水や蒸留水を指します。

超純水

パソコンや携帯電話にはLsIといわれる集積回路が使われています。集積回路は、一センチメートル角のケイ素の結晶の基盤上に数十万以上の素子が配線された微細な回路を定着したものです。わずかなイオンや細菌が付着しただけで使えなくなります。 このため、半導体製造過程で繰り返し基盤表面の洗浄が行われ、洗浄溶液として、不純物をほとんど含まない高純度の超純水が使用されます。超純水は、純水をさらに精製して純度一〇〇%に限りなく近くした水で、抵抗率が純水の理論抵抗値に近い 一七MΩ・㎝以上の値を示します。

 純水をイオン交換装置、紫外線殺菌装置、限外ろ過膜などに繰り返し通して、金属イオンや微生物を除去します。

おいしい水の条件とは

冷たい湧き水を両手ですくって飲むと、実においしく感じます。一方、生温かい水道水を飲むと、あまりおいしく感じません。では、「おいしい水」とはどんな水なのでしょうか。

 昭和四十年代から水源の汚染にともない、異臭味水やカルキ臭の強い水などにより水道水がまずくなったと言われ始めました。その苦情に対応するため、厚生省は、水質や料理などの専門家によるおいしい水研究会を設け、一九八五年においしい水の水質要件をまとめました。 水の味をよくする条件として、まず温度と硬度、そしてミネラル、炭酸ガス、酸素を適度に含むものとしました。

 

①ミネラル(カルシウムやマグネシム)がほど よく含まれていること。  ↓適量だとコクのあるまろやかな味にな るが、多いと苦みや渋みが出る。 ②いやなにおい、いやな味がしないこと。  ↓水道水の消毒に使う塩素はカルキ臭を 与え、味をまずくする。 ③水温が一〇〜一五度であること。  ↓水が温まるとにおいが加わり、昧は落 ちる。冷たすぎると囗の中の感覚が麻痺し て、味を感じなくなる。  湧き水は、地下を通ってくる間にミネラ ルを溶かし込みます。水道水にもミネラル は含まれていますが、消毒で入れた塩素によって味がまずくなります。

超純水とは、どんな水?

 飲料として使用している水道水は、きれいに見えますが、実際はいろいろなものが溶け込んでいます。消毒の塩素のほかに、ミネラルとしてカルシウムなどのイオンが微量ですが含まれています。 学校の理科の実験などで使う「純水」は、水道水をイオン交換樹脂に通して溶けているイオンを除いたり、加熱して蒸発した水蒸気を、冷やして集めています。  従来、「純水」といえば、このようなイオン 交換水や蒸留水を指します。

超純水

パソコンや携帯電話にはLsIといわれる集積回路が使われています。集積回路は、一センチメートル角のケイ素の結晶の基盤上に数十万以上の素子が配線された微細な回路を定着したものです。わずかなイオンや細菌が付着しただけで使えなくなります。 このため、半導体製造過程で繰り返し基盤表面の洗浄が行われ、洗浄溶液として、不純物をほとんど含まない高純度の超純水が使用されます。超純水は、純水をさらに精製して純度一〇〇%に限りなく近くした水で、抵抗率が純水の理論抵抗値に近い 一七MΩ・㎝以上の値を示します。

 純水をイオン交換装置、紫外線殺菌装置、限外ろ過膜などに繰り返し通して、金属イオンや微生物を除去します。

おいしい水の条件とは

冷たい湧き水を両手ですくって飲むと、実においしく感じます。一方、生温かい水道水を飲むと、あまりおいしく感じません。では、「おいしい水」とはどんな水なのでしょうか。

 昭和四十年代から水源の汚染にともない、異臭味水やカルキ臭の強い水などにより水道水がまずくなったと言われ始めました。その苦情に対応するため、厚生省は、水質や料理などの専門家によるおいしい水研究会を設け、一九八五年においしい水の水質要件をまとめました。 水の味をよくする条件として、まず温度と硬度、そしてミネラル、炭酸ガス、酸素を適度に含むものとしました。

 

①ミネラル(カルシウムやマグネシム)がほど よく含まれていること。  ↓適量だとコクのあるまろやかな味にな るが、多いと苦みや渋みが出る。 ②いやなにおい、いやな味がしないこと。  ↓水道水の消毒に使う塩素はカルキ臭を 与え、味をまずくする。 ③水温が一〇〜一五度であること。  ↓水が温まるとにおいが加わり、昧は落 ちる。冷たすぎると囗の中の感覚が麻痺し て、味を感じなくなる。  湧き水は、地下を通ってくる間にミネラ ルを溶かし込みます。水道水にもミネラル は含まれていますが、消毒で入れた塩素によって味がまずくなります。

水の色

水の色

 コップに入れた水は無色透明です。でも、湖や海は青く見えます。なぜでしょうか。その疑問を解く鍵は、太陽光と発色の関係にあります。 太陽光をプリズム。に通すと、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫などの色の光に分けられます。これは、太陽光が、さまざまな色の光が重なりあって無色になっているからです。 物質の色は、その物質が太陽光のうちの 特定の色の光だけを吸収し、残りの光を反 射することで生じます。例えば葉が緑色に 見えるのは、葉の中の葉緑素がおもに赤色 の光を吸収し、残りの色の光を反射するの で、赤色と補色の関係にある緑色が見えます。

湖や海の色

 湖や海の色が青く見える大きな理由は、水分子が黄色や赤色付近の光を吸収するからです。これらの色の光が吸収されると、補色の青緑色の光が水中のごみやプランクトンなどに散乱されて水面に出てきます。

 また、珊瑚礁のように海底からの反射や、空の色の水面からの反射も合わさって、湖や海の色をつくります。 透明度が高く深い海は、反射して返ってくる光がほとんどないため黒く見えます。日本海流の黒潮が黒く見えるのは、透明皮が高く、プランクトンが少ないからです。 福鳥県の五色沼は、アロフェンなどの微粒子の反射や酸化した鉄分、プランクトンによってさまざまな色になっています。

「硬水」と「軟水」の違い

 温泉で石けんを使うと、泡立ちが悪く汚れが落ちません。これは、温泉にカルシウムやマグネシウが溶け込んでいて、石けんの成分と反応して水に溶けない沈殿物をつくるからです。 カルシウムやマグネシウムを比較的多く含む水を硬水、あまり含んでいない水を軟水といいます。硬水か軟水かを表す尺度として、硬度が使われます。

 硬度は、水一リットル中のカルシウムやマグネシウムの量を、炭酸カルシウムの量(mg/L)に換算した合計値で、その値がおおよそ二○○mg/L以上の水を硬水、一〇○mg/L以下を軟水といいます。日本の河川水や水道水の多くは六〇mg/L以下の軟水ですが、石灰岩地帯を流れるヨーロッパや中国の場合は二〇〇〜四〇〇mg/Lという硬水になります。日本に輸入されているヨーロッパ産のミネラルウォーターには、硬度が日本の水道水の一〇〜二〇倍を超えるものもあります。

硬水を軟水に変える

 硬水はボイラーに石灰質の湯あかをつくり、熱伝導を悪くします。また、日本茶の渋みや、ウイスキーの水割の香や味を引き出すには軟水が向いています。  硬水を沸騰させるとカルシウムが沈殿し て除かれ、かなり軟水になります。工業的 には、イオン交換樹脂などを用いて、カルシウムイオンを除きます。

氷はなぜ水に浮かぶのか

氷はなぜ水に浮かぶのか

ほとんどの物質は、温度が高くなると体積が増え、状態も固体から液体、気体と変化します。逆に、温度が下がると体積が減り、状態も気体から液体、固体と変化し、もとに戻ります。温度計は、アルコールや水銀の体積が温度に比例して変化するのを利用したものです。 しかし、水は温度を下げていくと、四度 のときに体積がいちばん減って密度が最大 になり、それより低い温度になると、逆に 膨張し始めます。 そして、固体の氷になると、さらに体積が膨張して密度がより小さくなります。氷の密度は、○度、一気圧で〇・九一七g/cm2になり、’水に浮きます。

氷の密度が小さくなる原因

 水分子H20は、酸素原子の両側に水素原子がつながった共有結合の分子です。 また、酸素原子の電子を引きつける力が強いため、水素原石と共有している電子は酸素側に偏り、酸素原子はマイナスの電気を、水素原子はプラスの電気を帯びています。このため、水分子は電気的な偏りのある極性分子になっています。 水分子どうしのつながりには、この極性によって水素結合とよばれる力が働いています。水素結合は、酸素原子など電子を引きつける力の大きい原子との間に、水素原子が介在して生じる結合です。 氷が水よりも密度が小さくなる原因は、この水素結合によってすき問が大きくなるからです。 氷の結晶中では、水分子は動きを止めるため、水素結合によって特定の位置に固定され、すき問の大きい構造になります。

水の密度が四度で最大なのは?

 水分子は、水素結合によって数個のかたまり(クラスター)をつくっています。 水分子とともにクラスター自身も動いており、クラスクーへの水分子の入れ替わりやクラスターの形の変化や生成、消滅は常に起きています。室温の水を冷やしていくと、水分子の運動が衰えて、しだいに詰まって、密度が大きくなっていきます。 しかし。四度より下がると、クラスター自身の動きも鈍くなり、水素結合によって位置が固定され始めるので、すき聞か多くなり密度が小さくなっていき、ついには規則正しく配列した氷になります。

物質の温まりやすさを表す値、比熱

夏の砂浜は歩けないほど熱いのに、海の水は少し温かくなる程度です。同じ太陽の光が当たっているのに、この違いは、何か原因になっているのでしょうか。 物質の温まりやすさの程度を表すには比熱を用います。比熱は、物質一グラムの温度を一度上げるために必要な熱量のことで、単位はcal/g・℃です。物質の比熱が大きいほど、温まるのに多くの熱が必要になります。 海の水が温まりにくいのは、砂と比べて、水の比熱が大きいからです。

水の比熱は、一グラムの水の温度を一度上げるのに必要な熱量は一カロリーです。 一般に、液体の比熱は大きいのですが、それでも、たいていの液体の比熱は水の半分程度です。油の比熱は〇・四九cal/g・℃、アルコールの比熱は〇・五七cal/g・℃で、水の約二倍のスピードで温まります。 また、銅や鉄など金属の比熱は、水の約一〇分の一しかありません。そのため。非常に温まりやすく、夏の日差しで、車のボンネットが触れないほど熱くなることはしばしば経験することです。

 水は比熱が大きく、温まりにくいですが、同時に冷めにくい物質でもあります。逆に、鉄のように比熱の小さい金属は、すぐ熱くなりますが、冷えるのも速いのです。

水の比熱は、非常に大きい

海岸地方は、一日の気温変化が小さく、気候が温和です。これは、水の比熱が大きいことによります。 昼間太陽が当たると、陸地はすぐに温度が上がりますが、海はなかなか温まらず、空気の温度もゆっくり上がります。逆に夜になると、陸地はすぐに温度が下がりますが海はなかなか冷めず、空気の温度は、こんどはゆっくり下がります。 そのほか、人間の体温が急激に変化しないのも、比熱の大きい水のおかげです。人間の体には細胞や血液にたくさんの水が含まれているので、体が急激な温度変化にあっても、体温の変化は少ないのです ちなみに、人間の体温を常に一定に保つために、いちぱん人きなはたらきをしているのは発汗です。汗が皮膚の表面から蒸発するときに多量の熱を奪うことで、体温の上昇を抑えます。

多様で多彩なヨーロッパの ミネラルウォーター

古くから日常的に積極利用

ヨーロッパでは誰もが普通にミネラルウォーターを手にします。日本国民1人あたりの年間消費量は年々増加していますが、フランスやイタリアと比べると10分の1程度というデータがあります。というのも、ヨーロッパにはミネラルウォーターの長い歴史があるのです。日本人女性にも人気があるフランスのコントレックスについて紹介すると、1760年にポーランドの王様の侍医が、コントレックスの利尿効果を始めとする医学的効用を発見したといわれています。コントレックスは、1861年にフランス政府に公認されたミネラルウォーターの第1号です。

 ヨーロッパ人たちは、ミネラルウォーターを日常的に飲用しています。日本人の多くは、水道水がおいしくないから買っているという感がぬぐえません。しかし、ヨーロッパ人たちは、ミネラルがバランスよく含まれている水であり、体によいという積極的・能動的理由からミネラルウォーターを飲んでいるのです。 たとえば、成長期の子どもはカルシウムをたくさん必要とします。医者はカルシウムが豊富なミネラルウォーターを飲むようにアドバイスします。肥満気味の人には、利尿作用に優れた硬度の高いミネラルウォーターをすすめます。

医療効果の考え方

ヨーロッパに多数あるミネラルウォーターの水源地では、アクアテラピーというミネラルウォーターを使ったさまざまな療法を受けることができます。このアクアテラピーの最古のものといわれているのが、ベルギーのスパです。温泉を意味する英語SPAの語源ともなっています。スパでは、湯治医が飲泉療法を施し、温泉風呂や温泉を使ったマッサージなども受けることができます。こういった温泉地はヨーロッパ各地にあります。日本人が温泉で湯治をするのと似た感覚かもしれません。

 なかでもフランスには、ミネラルウォーターを用いて病気治療を行う「テルマリズム(水治療)センター」と呼ばれる医療施設が100ヵ所以上もあります。ここは単なる保養施設ではなく、専門医による指導のもと、ジェットバス・ジャグジー・シャワーバスなどを使った水治療が健康保険適用で行われているのです。

 ヨーロッパでは、ミネラルウォーターは確実に医療効果があると考えられています。日本では、ミネラルウォーターの製品に医療効果を表示することが禁じられていますが、ヨーロッパでは医療的根拠があれば、表示が認められています。 源泉がさまざまな汚染の影響を受けていないこと、源泉から直接採水し、加工や殺菌をしなくても飲料水に適していること、ミネラルをバランスよく含み成分が安定していること、健康を維持するために適していること、などがミネラルウォーターであることの基準となっています。

水源の環境保護

そのために、ヨーロッパでは゛ミネラルウォーターの水源は厳格に保護されています。水源は保護区域とされ、森林や草原が広がっています。 コントレックスの水源では、周囲1200ヘクタールが保護区域となっています。原生に近い状態で森林や草原が保たれ、無論農薬の使用は禁止されています。ここから汲み上げられた水はパイプラインで工場に運ばれ、ボトルに詰める作業が行われます。工場内でも衛生上の問題などの検査が厳しく、毎日150種もの微生物検査が実施されています。 ヨーロッパでは、このようなミネラルウォーターヘの深い理解と愛着、環境を維持する努力が長年にわたって続けられているのです。