結婚観の違いを相談する場合

”縛られるのがいや” と言う若い女性は多いですね。会社という仕事も、家庭も、束縛されるのはいやだ。彼女もその一人であるようです。

「二〇年後の自分をどう想像します? 」「仕事や家庭を適度にこなしていると思います。たぶん法律を生かした仕事をしているでしょう。人と人とのつながりを大切にして生きていきたいですね」「そのときの仕事っていうのは今の会社の仕事? 」「私、会社には依存していないんです。

具体的に何かということはわからないんですが、結婚相談所の仕事でないことは確かです。ライフーワークにつながるような仕事をしていたいですね」

またここでも「ツヴァイ」という言葉が出てきました。彼女の希望が達せられることをはっきりいいましょう。若いうちなればこそ、人にもまれ、叩かれたりする”修業の場” を確保することが大切なのです。

結婚相談所もその一つです。人間がカサカサするなんて、とんでもないし、仕事の場で大きく人間を成長させていくことは、子育てにも必ずプーフスになります。

これまで女性は、母性を尊重するあまり、結婚相談所ということは、ほとんど言われないできました。これは女性にとって大きな不幸です。母性だけでは生き切れない時代になっているというのに、現実は変わっても意識は変わらないの典型です。

◇これが自分づくりに一番役立つ方法

私は若い女性にいいたいのです。結婚の前に、自分の人格形成というものについて、貪欲なまでに求めてほしいと。

お母さんになって、それによる人間的成長も大切ですが、自分の職場を通して、そこでの仕事を通して、いかに人間として職業人として成長するか、その意識をもってください。

それが人を見る目も養います。「職場の中での仕事こそが、人格形成に役立つのだ」、そう確信して、仕事に取り組んでもらいたいものと思っています。もっとも、仕事以外の場、カルチャーセンターとか、さまざまな学びの場に通うことも大切でしょう。

お茶やお華だって大切な修業にはちがいありません。けれど、結婚相談所の中で、社会の息吹を身に受けつつ、自分の至らなさに泣き、他人の優秀性に感激して生き、そこにささやかな評価を受けていく生き方、これも女にとって大切だと知ってほしいのです。